商売とコミュニケーション商売って何だろう?と考えたことがあります。皆さんはそんな疑問を持ったことありませんか? もし、商売経験の浅い私がその答えの1つを言って許されるのであるならば、私にとって商売とはお客さんとのコミュニケーションそのものです。 金品のやり取りも含めた、ですね。 コミュニケーションと言うものを言葉のやり取りに限定してしまうと、意味が少し違ってきます。 自分が何か実行したアクションが他の人からリアクションとして帰ってくる、そのアクションとリアクションのやり取りそのものを私はコミュニケーションと考えたいと思うのです。 商売に例えるならば、チラシを打つ。 これはアクションですね。 それに対してリアクションとしてお客さんが反応してくれる。 そこにすでにコミュニケーションとしての要素があるのが分かりますか? 昨日のどんとマンさんのコメントから引用しましょう。 どんとマンさん >去年、レトルトカレーのチラシを打ったら。 >3人のお客さんが、「鍋を持って行ったらええのん?」て電話で問い合わせが、あった。 >これも何らかの、サインだったのかな? そうですね。 サインと言えばサインです。 お客さんはそのチラシを見た上で「鍋」の話をされた。 そこに何かがあった可能性があります。 もちろん、そのチラシ自体を見ずにこういう事を言うのは危険ですが、どんとマンさんのアクションに対して「鍋」にまつわるリアクションが返って来る、そこにお互いが欲しているコミュニケーションの種と、実際のギャップがあったのかもしれません。 そういったチラシも含めたアクションとリアクションの関係を見ていくと、お客さんとのコミュニケーションはよりスムーズになり、商売そのものもスムーズに流れるようになる、と思うのです。 ・・・・・・・・・・ 私の好きな本の1つに伊藤守さんの書かれた 「コミュニケーションはキャッチボール」 という本があります。 コーチングの本ですが、コーチングにとどまらず人間関係全般にまつわる基本的な、だからこそ大事なことを分かりやすく書かれた本です。 題名が全てを語っていますね。 コミュニケーションはキャッチボール。 今朝書いた日記で、私は商売もコミュニケーションだと書きました。 そして商売人からのアクションとお客さんからリアクションの話を書きました。 言葉に書けば簡単ですね。 キャッチボールと同じようにお客さんとコミュニケーションを繰り広げれば良いだけです。 ・・・・・・・・・・・・・ 話は少しずれるかもしれませんが・・・。 かつて私は言葉を知りませんでした。 言葉とは商売の場合はマーケティングツールや販促ツールですね。 そして、商品もまた商売というコミュニケーション上では言葉です。 それらのツールや商品を通してお客さんとコミュニケーションを図り、お客さんに喜びや楽しみを伝え、価値を伝え、自分の思いや存在意義を伝え、お金や喜びの声や、時にはお叱りの言葉をいただきながら商売をする。 以前といってもそんな昔でもありません。 ついこの間まで、私はそんな言葉の使い方を知らなかったのです。 そして、神田先生の本に出会い、マーケティングを勉強することで学んだのは、そんな言葉の使い方です。 私にとって幸運だったのは、言葉以上に伝えたいことがきちんとあった、ということでしょう。 どんなに言葉の使い方を学んだとしても、伝えたいことが無ければ言葉は使えません。 あるいは、無理にその言葉を使っても、自分の言葉になっていなければ相手に響きません。 言葉に乗せて伝えたいことがあり、言葉を使ってそれを相手の喜びや楽しさといった価値に換えることが出来た。 その”自分が伝えたいこと”と”相手が感じる価値”との間を繋ぐもの、それが私の見つけたチャームポジションです。 マーケティングを学ぶようになって、同じようにマーケティングを一生懸命学ぶ仲間が増えました。 それはとても気持ちの良い連帯感をもった仲間です。 しかし、その気持ちよさの反面、違和感も感じます。 なぜなら「マーケティングを学べば儲かる」と単純に考える人が多いからです。 そう考えることがいけないわけではありません。 確かにそういう面はあるのですから。 でも、マーケティングは言葉です。 その言葉に込める中身がなければ、その言葉を通して価値を伝えることが出来なければ、ただの言葉です。 コミュニケーションは生まれません。 そして、マーケティングを学ぶ多くの人は、ただその伝えたい事を忘れているだけ、だとも思っています。 本当は伝えたいことがある。 でも、それが価値を生み出すものだと気が付いていない。 私がこんなことを言うと怒られるかもしれませんが「もったいない」と思うのです。 今、こうして楽天日記を復活させる2日前、ある友人と話をしていました。 「コンサル活動を始めようと思うんだけど」 と言うと、その友人は「なぜあなたがそれをするの?」と質問してきました。 なぜ私がコンサルティングを始めようとしているか? それはもったいないからです。 もう少し気が付けばお客さんたちとのコミュニケーションが円滑になるだろう人たちがいます。 もう少し自分の囚われを外せば、もっと広い商売の世界が目の前に広がる人もいます。 でも、立ち止まって足踏みしている。 そんな人たちを多く見ているからこそ、私は自分の見つけた思いの伝え方、価値の作り方をチャームポジションという言葉を通してお伝えしたい、と思っているのです。 チャームポジションを見つけることは技術的な側面を持ちます。 でも、それだけではありません。 その人自身に魅力と中身が無ければ、チャームポジションは機能しません。 けれども、殆どの商売人は本当は自分の中に大きな魅力を持っている。 そして、それを軸により深く、広く、楽しくお客さんとコミュニケーションをしていく可能性をみんな持っている。 だからこそ、私の見つけたチャームポジションという概念をお伝えしたい。 そしてそれを身に付けて欲しい。 なんだか凄くお節介な奴ですが・・・ でも、単純にそう思っているんですよ。 |